中学生女子の生徒さん・ベースレッスン~はじめてのスラップ奏法(構え方・サム・プルと、基本オクターブフレーズ)

スクールディレクターです。今回は中学生女子の生徒さんのレッスン、生徒さんのご希望によりスラップ奏法レッスンを進めていきました。
スラップ奏法は『親指で弦をたたき、人差し指で弦を引っ張り上げてはじく奏法』のことで、(特にプル)目立つ音が出やすく、見た目も派手でステージ映えしやすいといえます。さっそく、どのように行うのか、基本的な内容を見ていきましょう。

スラップ奏法の基本の構え方(右手)


ますは、基本の構え方、サム(親指)とプル(人差し指)の説明からレクチャーしました。『親指で弦をたたき、人差し指で弦を引っ張る』という奏法の特性上、このような右手の形になります(親指は立てる・人差し指はフックのような形)。

低い音の弦を親指の側面で叩き、高い音の弦を人差し指で引っ掛けるという形で、音を出していきます。

スラップ奏法のサムピング(親指)とプル(人差し指)

サムピング(親指)


サムピング(親指)のフレーズをレクチャーしていきます。親指の側面を使って、弦を叩いて音を出します。弦を叩いたあとは、そのまま親指を弦にくっつけるのではなく、ふわっと浮かす形で離します。手首の回転・スナップを効かせ、指板に当てるイメージで弦を揺らしていきましょう。

プル(人差し指)


プル(人差し指)の演奏のしかたもレクチャー。人差し指で引っ張りすぎるとボディから離れ、次のフレーズのラグとなるので、ここも注意です!コンパクトに行います。慣れてきたら、サムピング(親指)と組み合わせて練習していきます。プルのリズムリンクも良いですね。

基本のスラップ・オクターブ音程を使ったフレーズ


スラップ奏法では、サムピング(親指)で低いほうの音、プル(人差し指)で高いほうの音を出して、オクターブ音程にしたフレーズを使うことも多いです。8分音符のオクターブを、譜面にするとこんな感じ。>の記号がついている高い音を人差し指でプルします。

運指、フォームを確認していきました。オクターブ技法はスラップの基盤でもあるのでなので、どちらもしっかり出していきましょう!リズムが先行しやすいので(または、慣れてきたりノッてきたりすると速くなりやすい)、軸となるクリックを聴きながら音符の位置を調整することが肝となります。