初めてのジャムセッション~よく使われるスケールやコード進行を学んで臨もう

今回は、P+LUCKの講師陣・生徒さんでスタジオに集まり、菊田先生主導でジャムセッションを行いましたので、その様子をお伝えします。中にはこの手のジャムセッションが初めてという生徒さんもいましたので、事前に押えておくとよい点などもチェックしてみます。

ジャムセッションとは?必要な知識・スキルは?

いきなりジャムセッションといわれても『?』となりますので、今回の企画を主導した菊田先生のコメント&レッスン事例で『ジャムセッションとはどういう演奏か?・必要な知識は?』などをご確認ください。

ジャムセッションとは?

事前に練習を重ねたり、あらかじめ細部まで決めたアレンジではなくて、その場に集まったメンバーで楽曲を演奏することをジャムセッションと呼んでいます。曲を決めてやる場合もありますし、その場でコード進行やリズムを決めて即興でプレイすることもあります。音を出してみるまでどんな演奏になるか分からないということになります。

ロックやポップスでは馴染みが少ないかもしれませんが、ジャズだとテーマ以外はほとんどアドリブ(インプロヴィゼーション)ですから、大半はジャムセッションみたいなものですね。(相手のフレーズを聴いたり、アイコンタクトしたりしてフレーズを決定するから)キャッチボールや言葉のコミュニケーションみたいな楽しさがあります

ジャムセッション向けレッスンで、よく使われるスケールやコード進行をチェックする


いくつか、ジャムセッションで使える題材をレッスンでも取り上げたので紹介します。裏RPにも参加してくれたSPくんのレッスン事例です。マイナー・ペンタトニック・スケールを練習します。Amのコードをジャランと鳴らして、響きが頭に残ってる内にフレーズを弾いていく感じで練習していくといいと思います。


マイナーペンタは5音で構成されていますから、音と音のインターバルが少し広くなっている箇所が出来ます。
ですので、単純にスケールの上下行だとカッコよいフレージングがしにくいです。
練習では、実際にブルース(Key A)のコード進行でフレーズを弾いていきます。Aマイナーペンタならばどのコード上でも音は合います。


お次はドラム科だったけど、ギターやシンセサイザーもプレイする、マルチプレイヤーOKさんのレッスン。ドラムの鹿又先生の協力で、ジャム セッションを体験してもらうことに。


何をやったらよいかわからないということなので、まずはブルースのスタイルをレクチャーします(Aブルース・画像参照)。バッキングのパターンなどは色々ありますが、コード進行を覚えていくのに楽なパワーコードで演奏してみます。今回はKey Aでしたが、他のKeyでも演奏出来るようにしておくと現場で困らないです!

P+LUCKでのジャムセッション

『サクッとジャムセッション』みたいなノリで、生徒さん・講師陣で仙台市内のスタジオにあつまりました。『スケール・ブルースなどのスタイルをレッスンしている生徒さん』、『バンド経験が長めの生徒さん』中心に、6~7名参加いただきました。


お題はいくつかの海外インスト曲のほか、レッスンでも取り上げたブルースを。ただし今回はマイナーブルースです(キーはBマイナー)。
ⅠやⅣの和音が、ドミナントセブンスコードじゃなくて、マイナーセブンスコードになっているのがポイント。マイナースケール・ペンタトニック・マイナー系モードなどでも処理できそうです

ちょっと特殊なのは、G7→F#7(BマイナーキーのⅤドミナント)のセブンス半音下降。ただし『3度と7度が5度下降のときと一緒』なので、そんなに不自然ではありません(どういうことか不明な場合は、先生に聞いてみましょう。体験レッスンにgo!)


あとは、アイコンタクトでソロ回しを振ったりしながら、ジャムセッションを楽しみました。バッキングをするときは、『ソロ回しをしている人のフレーズを聴いて、合いの手のようにフレーズを入れる』などしても、キャッチボールしている感じが楽しめます。
このほか、いつもやっている楽器とパートをチェンジしたり(例:ドラムから、ピアノやベースなど)してもよいでしょう(実際にやりました)。

あとがき・まとめ

  • ジャムセッションは、音を使った、キャッチボールやコミュニケーション
  • 初めて行う場合は、ペンタトニックスケールを使ったフレーズつくりや、ブルースコード進行などを押えておくとよい(定番)
  • 弾きながらのアイコンタクトや、他者のフレーズを聴いてフレーズを出せるとgood

まとめるとこんなところだと思います。P+LUCKでもこのような企画は今後も行っていきますので、『ジャムセッションやってみたいけど、初めてで不安』などお考えの方も、ぜひお声がけください。