バンドスタジオ練習での、音作りやセッティングはどのように行うか?(スクール内バンドRENDEY’Sの例)

代表・スクールディレクターの米谷です。今回は、バンド活動をこれから始めてみたい方向けに、『スタジオでの音作りやセッティングはどのように行うか』という点を、実際のスタジオ練習の風景を見ながら押さえていきます。

登場するバンドと、会場のスタジオ(B/2スタジオ)

バンド:RENDEY’S(スクール内バンド)


今回の記事に登場するのは、スクール内バンドの『RENDEY’S』です。スクールディレクターが参加しているので、イベントではワンマンになったり、トリを勤めたりといったような役割が多いといえます。講師陣の他、参加している生徒も楽器歴が長く、後輩バンドのお手本になれるようつとめています。

会場:仙台バンドマンにはおなじみの、イトオンB/2スタジオ


今回の練習会場となったスタジオは、イトオンB/2スタジオです。この紺色の壁でわかります。五橋店は街中にわりと近いので、ライブのリハーサルにはよく使われている、定番スタジオです。10年前は非常に週末の予約がとりにくかったことでも知られます。

実際のバンド練習時の音作り・セッティング

ここでは、実際にRENDEY’Sのスタジオ練習での様子で音作り・セッティングを確認します。なお、代表はアコギ&歌・ボーカルエフェクターを使用し、ギターアンプは Roland JC120を使います。

エレキギターパート

エレキギターパートは、菊田先生が行います。マーシャルのアンプは彼が使用します。基本的にはマルチエフェクターでセットリストにあわせてトーンを作っており、スタジオのアンプは微調整に使います。

アンサンブル時の音量がやや控えめなのは、代表のアコギや、コーラスが二人入ってくるのをみこしてのことです。ディストーションギターが大きすぎないのは、歌・そのほかパートが全員にきちんと聴こえるという利点があります。

エレキベースパート


ベース担当は、king-Dさんです。Ampegベースアンプは彼が使用します。こちらでもマルチエフェクター使用。低音強め・中域はやや抑えてトレブルを少し出すような、ゴロっとした攻撃的ベースサウンドには、AmpegのEQで調整しました。

ドラムパート


ドラムパートは、サッさんです。ドラムプレイ&コーラスが入るということもあるので、シンバルはやや低めにセッティング。というのも、高いとコーラス用マイクにぶつかったり、シンバルを強めに拾うようなカブりが発生する恐れがあります

メインボーカル・コーラスバランスは、ミキサーで

メインボーカル・コーラスは、スタジオのミキサーで調整します。ボリューム調整で音割れやハウリングを避けつつ、混ざりがよくなるよう、EQとエフェクトで整えます。

パートが多くなってきたときは、単純に音量を上げるよりは、カブっている帯域をカットしてやったり、他のパートをさげてやったりしたほうが、結果としてバランスよく鳴ったりします。

このような形で、本番に近い音作り・セッティングで練習を行いました。今後・他のバンドでも参考になりそうなセッティングなどがありましたら、レポートします。