ギター弦についての解説~材質や巻き方・太さなどの違い

エレキギター科・菊田です。今回は皆さんが使用しているエレキギターには必ず張ってある弦について考えてみたいと思います。

いろんな種類があるけど、どんな弦使っても同じ?(素材違い)

「どんな弦使っても同じ?」そう言われるとそうなのですが、楽器屋さんで弦の売り場を見てみると、もの凄い種類の弦が売っています。これはそれだけ種類が必要なので売っているわけです(↑いろんな弦)。

そもそも、一般的なマグネチック・ピックアップ(エレキギター用のマイク)はどうやって音を拾っているのでしょう?細かな話は別の機会にしますが、原理はフレミング右手の法則ってやつです。

エレキギター用のPUはコイルと磁石が固定されているので、磁界を変化させるために別のものを使う必要があります。
それが“弦”で、エレキギター用の弦は金属なのです。この材質も色々とあります。
鉄、ニッケル、ステンレス、銅…これらを混ぜた合金ならその交ぜ具合で、音はもちろん指触り何かも違ってきます。

プレーン弦と、巻弦/巻き方(フラットワウンドとか)

そして、弦にはプレーン弦とそれに金属を巻いた巻弦とがあります。

巻き線の材質・巻き方・また巻弦の形状・フラットワウンド(巻線の断面が板状・マイルドな音)とかラウンドワウンド(巻線の断面が丸く盛り上がっていて、倍音が多い)・ハーフラウンド(前の2つの中間)など様々です。

ギター弦のゲージ(太さ)について

おそらく、私も含めて皆さんはセットになっている弦を購入されると思います。このセットもゲージの違いで様々ありますね!ザックリ言ってしまうと、太い弦は太くハリのある音に、細い弦は弾きやすい。こんな感じでパッケージに書いてあります。

一般的には、今時の基本が009~042のセット、テンションが少し弱めになるレスポール・タイプやダウンチューニングを多用するなら010~046のセット。

またドロップDにしたいとか、ソロで1~3弦は弾きやすい方がいいなぁという場合だと、通称ヘビーボトムと呼ばれている009~046のセットを使ったりします。

おわりに

こんな感じに書いてくると、もうどの弦を使ったらいいか分からなくなってくるかもしれませんが、心配無用です。
そもそも弦は消耗品なので、弦を張り替える際、色々と試してみればokです。そして、自分好みの弦を見つけてみてください!ネックの強度もあるので、あまり太過ぎる弦は要注意ですが色々なメーカーの色々な弦を試してみてください。

PUの交換ほど劇的に音の変化はありませんが、気持ちを音にする最初のもので、プレイヤビリティーに直結するものですから、ぜひ興味を持って試してもらえたらなと思います。少しずつお気に入りの仕様にしていくことで、ギターへの愛着も深まりますよ!!