エレキギターレッスン(音楽理論)~テンションコードについて

エレキギター科・菊田です。今回のエレキギターレッスンは、高校生の男子でした。
テンションコードについて質問されましたので、テンションを含めてコードの構造などをレクチャーしていきます。

テンションコードとは?(例:Cメジャーセブンコードで)

あるスケール上にコードを積む、例えばCメジャースケールならば7つのコードが出来ます(ダイアトニックコード)。この時のコードの構成音をコードトーンといいます。

例えば、『C△7(Cメジャーセブン)ならC、E、G、Bがコードトーン』です。
それ以外のD、F、Aこれらがテンションノートで、これを足したコードがテンションコードです。


譜面だとこのようになります(中には響きが良くないものがあります。メジャーでF音などぶつかるもの)。
一般的には『テンションはオクターブ上、ルートのCに対してDは9度・9th』という表記をします。例えば『C△7(9)』だと、コードトーンC、E、G、Bに加えて、Dも鳴ります。

テンションコードについての、簡単な補足

どんなコードにどんなテンションノートを足してもいいのですが、音楽的に使い難いとかの理由から、コードによってある程度使われるテンションノートが決まっていたりもしますね(ドミナントセブンスコードなどは、使えるテンションが多い)。

テンションコードを使うことで響きを複雑にしたり、滑らかにコード進行させたり、コード進行にメロディーラインを付けたり(コードソロとかコードメロディーと呼ばれます)使い方は様々です

ロックのギターだと、開放弦を鳴らしっ放してリードフレーを弾いたり、コードを弾いたりすることがありますが、これも開放弦をテンションノート的に(厳密に言うとちょっと違っていたりしますが……)使っている例です。

テンションを上手く使うには、ルートから見た度数をちゃんと数えられたり、テンションノートのポジションを把握しておくといいですが、1番大事なのはそのテンションノートを加えた時の響きを覚えることです(まずは、CメジャーセブンにDやAを足して、響きを確認してみましょう)。

いつも弾いているコードに1音足してみたり、指を離してみたり、まずは色々とコードの響きを体験してみてくださいね!